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2019年8月21日 (水)

「絶滅した2種類の未知の人類」の痕跡が現代に生きるヒトのDNAに存在している

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より引用してます。

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現生人類はアフリカを起源として世界中に広まったとされていますが、その過程では約2万年前に絶滅したネアンデルタール人や、ネアンデルタール人から分岐したデニソワ人と交雑したことが明らかになっています。さらなるDNA解析の結果、現代のヒトのDNAにはこれまでに確認されていない「2種類の未知の人類」の痕跡が存在し、過去に現生人類と交雑していたことがわかりました。

ヒトがアフリカからユーラシア大陸に広がった際、既に多くの場所にはネアンデルタール人やデニソワ人が、ヒトよりもさらに古くから住んでいたとされています。その中でヒトは交雑を行い、そのDNAが現代のヒトにも受け継がれていることが判明しています。

オーストラリアのアデレード大学で生物学を研究するJoão
Teixeira氏らの研究チームは、ヒトのDNA中にはネアンデルタール人やデニソワ人以外にも、2種類の「既に絶滅した未知の人類」のDNA中が受け継がれていると発表しました。Teixeira氏は「私たちはそれぞれが過去の交雑イベントの遺伝的痕跡を残しています」「今回発見された未知の人類グループは広範囲に存在し、遺伝的に多様であり、私たちのDNAの中に生き残っています。絶滅した人類の物語は、私たちがどうやって進化してきたのかを考える上で必要不可欠な部分です」とコメントしています。

研究チームは現代のヒトのDNAをAIなどの力を借りて注意深く分析することにより、2種類の「絶滅した未知の人類」の痕跡を発見しました。さらにTeixeira氏らはヒトと未知の人類との交雑がどこで発生したのかを調査したとのこと。たとえばTeixeira氏によると現代のヒトのDNAはおよそ2%がネアンデルタール人由来だそうで、「これはヒトがアフリカを出てからすぐにネアンデルタール人との交雑が行われたことを意味しており、交雑イベントは約5万年前~5万5000年前に中東付近で発生したのでしょう」とTeixeira氏は述べました。

続いてヒトの先祖がユーラシア大陸を東の方向へ、つまりインドや東南アジアの方に向かって移動している最中に、ヒトはネアンデルタール人ではない新たな人類のグループと遭遇したそうです。Teixeira氏は、「少なくとも3種類の別の人類が東南アジアに住んでいたようであり、彼らが絶滅する前にヒトとの交雑が行われました」とコメントしています。


ヒトがアジアで遭遇した3種類の人類のうち1つは以前から存在が知られているデニソワ人でしたが、残りの2つはこれまで存在が確認されていない未知の人類でした。未知の人類はそれぞれ「EH1(extinct
hominid 1)」「EH2(extinct hominid
2)」と名付けられています。

EH1はデニソワ人およびネアンデルタール人から遺伝的に等距離で、アジア人やパプア人の先祖がEH1との交雑を行ったと推測されています。現代のアジア人やパプア人のDNAにも2.6~3.4%ほどEH1のDNAが受け継がれているとのこと。EH1のDNAを受け継ぐ人々が東アジアやアンダマン諸島、オーストラリア先住民などからも発見されていることから、ヒトがEH1と出会ったのはインド北部であったと研究チームは推測しています。また、EH1との交雑が行われた後でヒトはデニソワ人との交雑を行ったとみられており、東アジアやスンダ列島、フィリピン付近で交雑が行われたとのこと。

続いて過去のヒトはインドネシアのフローレス島でも、EH2との小規模な交雑を行ったとみられています。EH2のDNAは現代のヒトの中でも、フローレス島で発見された小型のヒト属ホモ・フローレシエンシスが発見されたリアンブア洞窟付近に住む、低身長の人々の中にだけ見られるそうです。そのため、EH2の遺伝子は非常に小規模な集団内でのみ受け継がれていて、他の地域には広がっていません。

ネアンデルタール人、EH1、デニソワ人、EH2との交雑が発生した場所について示した図が以下。「N」と書かれた地点でヒトとネアンデルタール人の交雑が、「1」の地点でEH1との交雑が、「2」「3」「4」の地点でデニソワ人との交雑が、「5」の地点でEH2との交雑が行われたとされています。


「アフリカからヒトが広まった過程は単純なものではないことは知られていましたが、これまで考えられていた以上にヒトの歴史は複雑なようです」とTeixeira氏はコメント。東南アジア付近はヒトが辿り着くよりもずっと前から別の人類グループが住んでいたようですが、残念ながらヒトの到着によって古代人類は絶滅してしまったと考えられています。

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匿名希望

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