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2019年8月14日 (水)

プラズマ状態で「無機的な生命」が誕生

ロシア科学アカデミー他の国際研究チームは、無機塵が、プラズマ状態において、「自律的で、再生産し、進化する」する、つまり「無機的生命体」の可能性を示唆した。

生命体の前駆形態が雷が降り注ぐ、プラズマ=高エネルギー状態で形成されたと考えるのはありうることである。


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生命は有機的とは限らない。持続する組織とエネルギー流のパターンこそが生物の本質なのかもしれない――無機塵をプラズマ状態にすることで、自己組織型のらせん構造体が形成されるという研究が行なわれている。自律的、再生産性、進化することなどの特質を持っており、「無機生命体」と呼びうるものだという。



生物は炭素からできているはずという考え方は、かなり時代遅れになっている。現代の考え方は、持続する組織とエネルギー流のパターンこそが生物の本質、というものだ。

実際、私たちが有機体だからといって、エイリアンも有機体である必然性はない。

そんなわけで、地球上の生命のかたちにこだわるのはやめて、広い心を持とうではないか。『Science
Daily』の記事『物理学者が、生物に似た特質を持つ無機塵を発見』から引用する。


国際的なチームが、適切な条件下で、無機塵の粒子がらせん構造体を形成し得ることを発見した。こうした構造体は、一般に有機化合物や生命体に見られるのと同じ方法で、相互に働きかけることができる。

ここでの「適切な条件」とは、無機塵をプラズマの状態にすることだという。記事には、「プラズマは、固体、液体、気体いずれとも異なる第4の物質の状態で、そこでは原子から電子が切り離され、荷電粒子による特殊な状況が生じる」と書かれている。

この研究は、ロシア科学アカデミー、シドニー大学、マックス・プランク宇宙物理学研究所の研究者によって行なわれたもの。論文は『New
Journal of
Physics』に掲載された。

コンピューター・モデル上において、プラズマ状態にある無機塵が自己組織化し、外見と働きがDNAに似たらせん構造体を形成することが観察されたという。


たとえば、(プラズマ状態の無機塵が)分裂や分岐によって、オリジナルの構造のコピーを2つ形成することがある。こうした新しい構造体はまた、周囲と反応して変化を引き起こすこともあるし、安定性の低いものが崩壊して多数の構造体へと姿を変え、プラズマ状態に最も適応する構造体だけが残るということもある(中略)。

「こうした自己組織型の複雑なプラズマ構造体は、無機生命体の候補として分類されるために必要な特質をすべて持ちあわせている。自律的であること、再生産すること、進化することという特質だ」と、(ロシア科学アカデミーの)V.N.
Tsytovich氏は述べている。


プラズマ状態はどこに生じるかといえば、宇宙のほか、地球上では落雷時だ。地上の生命の起源のメカニズムとしてはもっともらしい話だ。

一方、ミズーリ大学の研究者は、DNAを構成する塩基成分のひとつアデニンの起源は宇宙塵だという論文を発表している。

 

 

 

 

山澤貴志

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