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2019年8月28日 (水)

地球上の生命にとって最初のアミノ酸やペプチドはどうやって生まれたのか?

原始の海中の中で無機物からタンパク質につながるペプチドが生成された可能性。

知的好奇心の扉「トカナ」リンクより転載します。
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 アミノ酸は地球上すべての生物の体に存在する最重要物質の一つだ。生物の体内でアミノ酸は鎖状に連なってペプチドになり、ペプチドは組み合わさってタンパク質になり、様々な役割を果たしているのはご存じの通りだ。では、地球上の生命にとって最初のアミノ酸やペプチドはどうやって生まれたのか? 生命の起源に迫る新たな研究結果が発表された。今月12日付で宇宙系ニュースサイト「UNIVERSE
TODAY」が報じている。

 生体内ではペプチドやタンパク質が酵素として働き、他のペプチドやタンパク質の合成や形成を助けている。だが、そのような手助けのない原初の海で最初のペプチドはどうやって作られたのか? それは自然に起こりうるのか? 英ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの化学者マシュー・ポウナー氏らは、この「卵が先か、鶏が先か」とも似た問題を実験で検証することにした。

 これまでの研究により、原始地球で無機物からアミノ酸が自然に生成された可能性は示されていたが、その先については未だよくわかっていなかった。チームは原初の海の中で、最初のペプチドは自然に形成されるのかを検証したのである。

 実験の結果、研究者らは水中でアミノ酸なしにペプチドを合成することに初めて成功した。実験に用いられたのはアミノニトリルと呼ばれるアミノ酸の前駆体で、この物質は硫化水素やフェリシアニドといった別の分子の助けを借りて反応を起こし、水中で容易かつ選択的にペプチドを形成したのである。ペプチドのアミド結合形成を助けた分子は、原始地球でも火山活動によって放出されていたと考えられる。

 今回提案された反応は比較的穏やかな条件下で可能だといい、原始の海の中でも起きていた可能性は十分にあるという。アミノ酸やペプチドは隕石と共に地球上に運ばれてきたという説もあるが、今回の研究はそれらの物質が地球上で自然発生したという説を補強するものとなる。

 論文は今月10日付で科学誌「Nature」に掲載された。研究チームはさらに研究を続け、初期の地球でペプチドが生命誕生に果たした役割を追求していくという。また、今回の成果は合成化学分野においても有用だといい、従来法に比べてコストも安く効率的にペプチドを作ることができるそうだ。様々な意味で、今後の研究が楽しみである。
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転載終わり

 

 

 

 

中田燿平

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