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2019年9月26日 (木)

大腸菌にも雌雄の区別がある

小さな大腸菌にも雌雄の区別がある?『敗者の生命史38億年』稲垣栄洋氏に、表題の内容が書かれていました。
参考になります。部分引用させて頂きます。

(以下途中から引用)
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単細胞生物には雌雄の区別はなく、単純に細胞分裂をして増えるだけだった。ただし、細胞分裂をして増えるということは、元の個体をコピーしていくことである。そのため、どんなに増えても元の個体と同じ性質の個体が増えるだけである。

環境の変化を乗り越えて同じ性質の個体が増えていくよりも、性質の異なる個体を増やしていった方が、生き残っていくには有利なのである。

たとえば、単細胞生物のゾウリムシは、ふだんは細胞分裂をして増えていく。しかし、それでは、自分のコピーしか作れない。そこで、ゾウリムシは、二つの個体が出会うと、体をくっつけて、遺伝子を交換する。こうして、遺伝子を変化させるのである。

ゾウリムシは、二つの個体が接合して、遺伝子を交換すると紹介したが、ゾウリムシには、いくつかの遺伝子の異なるグループがあり、その間でだけ接合して遺伝子を交換することが知られている。

ゾウリムシも、グループを作って遺伝子を交換している。雌雄があるわけではないが、これは雌雄の起源に近いと言えるだろう。
また、単細胞生物には雌雄はないと考えられていたが、アメリカのレーダーバーク博士は、大腸菌に雌雄があることを発見して、世界を驚かせた。
生物はミトコンドリアと共生することによって、核を持つ真核生物になり進化を遂げた。大腸菌は、その進化に乗らなかった細菌である。

大腸菌ではF因子を持つFプラス個体と、F因子を持たないFマイナス個体とがある。そして、Fプラスの個体は、Fマイナスの個体にプラスミドと呼ばれるDNA分子を移すことができるのである。遺伝子を交換するのではなく、一方通行に遺伝子を送り込むのは、動物の精子や、植物の花粉と同じである。つまり、大腸菌は雌雄があるとされるのである。
(引用終わり)

 

 

 

廣渕一志

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