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2019年9月19日 (木)

哺乳類の祖先か?卵胎生生物の生態

哺乳類の祖先と思われる卵胎生生物は、胎内で卵を孵化させる。また、卵胎生魚類であっても体内受精の必要から、卵胎生~胎生の生物種は交尾を行って繁殖してゆく。したがって、メスにとっては胎内の卵の温度を保つ必要があるため、生殖負担は必然的に大きくなる。が、その分、卵にとっては常に一定以上の温度が保たれるため、出生の可能性が高くなる。これによって、寒冷地域での繁殖の可能性が大きく開かれることになる。

陸上生物では、爬虫類のトカゲや蛇など。体外に産み出るまでの間にも母親が移動して水や養分を獲得できるため、胎内孵化の機能を獲得し、乾燥や飢餓状態でも適応できるようになったと考えられる。

また、どちらの方法であれ、胎内の温度を保つために卵胎生の機能を獲得したとすれば、その時点で他の卵生生物よりも体温維持の機能(能力)が発達していたと思われる。したがって、哺乳類に進化して初期の頃こそ恒温動物にはなり得なかったが、体毛の発現によって簡単に恒温動物へと進化できた可能性がある。

どちらの適応方法も、外敵の少ない寒冷地や乾燥地・食料の少ない地域での繁殖を目指した適応方法であり、外敵から卵を守るために硬い殻で卵を覆った卵生爬虫類や、多産多死を前提とする、卵生の魚類とは真逆の適応方法である。激化する外敵による淘汰圧力に勝ち抜いてきたのが卵生の爬虫類、外敵の少ない寒冷地や乾燥地に逃げるしかなかった種が哺乳類なのではないだろうか。

 

 

 

田中拓帆

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