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2019年12月15日 (日)

フェイクニュース→四肢を持たない新種の哺乳類が発見される

フェイクニュースでした!

「Science Cafe 41」より抜粋 リンク

白亜紀に絶滅したはずの真三錐歯類が

2019年3月22日付けの学術誌「Terrestrial
Ecology Progress Series」で、オックスフォード・ブルックス大学の Julian Bayliss
教授率いる研究チームが、四肢を持たない非常に奇妙な新種の哺乳類を報告した。細長い体つきで体毛のないこの哺乳類には、「リコ山で見つかったヘビのような三錐歯類(*1)」という意味の
Ophiotriconodon licoensis という学名が与えられた。

「目を疑いました」と語るのは、Bayliss
教授の研究室の大学院生でこの哺乳類の第一発見者である Poisson d'avril
氏。「斜面にある穴からネズミの顔のようなものが覗いていたので、ゆっくり近付いたんですがこちらの様子に気付いたのかすぐに引っ込んでしまったんですね。撮影するため、1時間近く穴の様子をうかがっていたらソロソロと這い出してきて、その珍妙な姿に思わず大声を上げてしまいまったんです。もちろんまたすぐに穴に戻ってしまい、今度は3時間以上待たされました(笑)。」

研究チームはこの個体をヘビ用のトラップを使って捕獲し、麻酔やレントゲンを用いて傷つけない範囲で詳細に解剖学的検討を行った。ケンブリッジ大学動物学講座古脊椎動物グループの
Jenny Clack 教授が特に注目したのは臼歯の構造である。その形状は、白亜紀後期に絶滅したとされる真三錐歯類に酷似していた。その他頭骨や頚椎の形状から、
Clack
教授は真三錐歯類の生き残りであると結論づけた。残念ながら捕獲された個体はオスで、彼らがカモノハシのように卵を産むのか、カンガルーのように未熟な子を産むのか、それとも我々ヒトのようにある程度大きくなった子を産むのかは現時点ではわかっていない。

体毛をもたない地中棲の哺乳類

今回みつかった哺乳類は体毛をほとんど持ち合わせていない(*3)。無毛で地中棲の哺乳類といえばハダカデバネズミである。ソマリ半島を中心としたアフリカ東部に分布するネズミの一種で地中にアリのような巣をつくり集団で生活を営む。さらに面白いことに、アリと同様生殖カーストがあり巣には一匹の女王ネズミがいる。

特記すべきは体温調節の仕組である。ハダカデバネズミは典型的な哺乳類とは異なり体温は周辺の温度に追随する(外温性)。しかし外部環境に左右されない明瞭な体温と活動のリズムが存在するとの主張もある。また周囲の温度が摂氏28度を超えると「酸素消費量と外温との関係」が外温性の様式から恒温性の様式に変わるとの報告もある。環境温度が低いとき、ハダカデバネズミは行動を通じて体温を調節する。すなわち体温の低い個体は互いに密着したり、太陽によって温められた地表近くへと移動を行う。逆に体温が高くなると巣の深いところへと引っ込むのだ。こうした体温調節の仕組みや行動が体毛の退化につながっていったのではないかと考えられる。

発見された哺乳類の生態はまだわからないことばかりだが、こうしたハダカデバネズミに似た生理や生態をもっている可能性は考えられるだろう。

 

 

 

 

匿名希望

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