恐竜はいかに発見されたのか
博物館でも人気のある”恐竜”!
みなさんはその始まり、発見方法を知っていますか?
リンク
恐竜発見の歴史は始まったばかり
恐竜が人類の誕生する遥か昔に、太古の世界に君臨していた事はすでに我々現代人はよく知っていることです。ですが、恐竜発見の歴史はその事実が認められてからまだ200年も経っていないのです。化石はどんな存在だったのか、そして恐竜はどのようにして現代に蘇ったのかをご紹介します。
化石はどんな存在だったのか
1800年代以前から油田や岩石の採掘によって化石は色々な場所で姿を見せていました。しかし恐竜、つまり大型爬虫類の骨であるとは誰も考えず中国では龍の骨として漢方に、その文化は江戸時代の日本にも伝えられ、その他の骨も天狗の骨など目に見えない神聖な物として祭られてきました。 ほとんどはサメや大型哺乳類の骨として扱われ、形の良い物でも見た事無い生き物の骨、というところまでしか分からなかったのです。
初めての恐竜
歴史上恐竜として初めて認められたのは1825年にイギリスで発表されたイグアノドンです。 医師でありながら地質学の研究を行っていたギデオン・マンテルは採石場からいくつかの化石を発掘します。
恐竜のデジタル図鑑ーイグアノドン
研究を続けていく中で出土した「歯」がイグアナに近いことを発見し、彼は核心に近づいていったのです。ですがイグアナの20倍の大きさを持った歯がすぐに大型爬虫類のものであると認められる事はありませんでした。
研究を続ける中で聖職者であり地質学、化石の研究者でもあるウィリアム・バックランドと出会います。 彼はマンテルと協力し肉食の恐竜、アロサウルスを学会に研究結果として発表しましたが、 聖書の中にある「神は全ての生き物に食料として植物を与えた」この一文によって大型の肉食爬虫類は太古に存在していなかったとされてしまいました。
マンテルはこの問題を解決するために草食のトカゲを探します。
南アフリカに生息するイグアナ(草食生物)を見つけたマンテルは、自分の化石の中から歯と共に脊椎を復元し、発表された大型草食恐竜イグアノドンが現代に蘇ったのです。
日本でも進む恐竜の研究
1982年、発見された化石を元に福井県からは沢山の新種が発見されています。
国内外を含め、恐竜発見の歴史は始まったばかり。近年では研究に使用される技術の発展も目覚しく、これからも新しい結果が次々ともたらされる事になるでしょう。
生物が化石になるまでにかかる時間は?
「生物が化石になるまでにかかる時間は?」と聞かれたら、「少なくとも1万年以上」と答えましょう。
5万年前に死んだマンモスの骨が発見された場合は、それは紛れもなく、化石です。
しかし、1千年前の人骨が発見された場合は、化石とは言いません。
化石とふつうの骨の違いは?
それは、その生物が死んだタイミングが人類の有史以前なのか、それとも、それ以降なのか?ということ。
※ 有史とは、文字で書かれた歴史のことで、始まりは、およそ1万年ほど前と考えることができます。
したがって、1万年以上前の生物の遺物であれば、化石ということができます。
石である必要はありません。1万年以上前のマンモスの肉が発見されれば、それも化石です。
では、一つ練習問題を出しましょう。
エジプトのピラミッドから見つかった人骨は化石ですか?
正解はNO。化石ではありません。エジプト文明はまさに有史そのものですから。
では、ピラミッドの近くにある3万年前の地層から見つかった貝は化石ですか?
正解はYES。有史以前に死んだ貝が見つかれば、それは化石です。
まとめ
生物が化石になるまでに掛かる時間は、少なくとも1万年。
人類の歴史(およそ1万年前)より古ければ、化石と定義付けられるから。 博物館でも人気のある”恐竜”!
みなさんはその始まり、発見方法を知っていますか?
リンク
恐竜発見の歴史は始まったばかり
恐竜が人類の誕生する遥か昔に、太古の世界に君臨していた事はすでに我々現代人はよく知っていることです。ですが、恐竜発見の歴史はその事実が認められてからまだ200年も経っていないのです。化石はどんな存在だったのか、そして恐竜はどのようにして現代に蘇ったのかをご紹介します。
化石はどんな存在だったのか
1800年代以前から油田や岩石の採掘によって化石は色々な場所で姿を見せていました。しかし恐竜、つまり大型爬虫類の骨であるとは誰も考えず中国では龍の骨として漢方に、その文化は江戸時代の日本にも伝えられ、その他の骨も天狗の骨など目に見えない神聖な物として祭られてきました。 ほとんどはサメや大型哺乳類の骨として扱われ、形の良い物でも見た事無い生き物の骨、というところまでしか分からなかったのです。
初めての恐竜
歴史上恐竜として初めて認められたのは1825年にイギリスで発表されたイグアノドンです。 医師でありながら地質学の研究を行っていたギデオン・マンテルは採石場からいくつかの化石を発掘します。
恐竜のデジタル図鑑ーイグアノドン
研究を続けていく中で出土した「歯」がイグアナに近いことを発見し、彼は核心に近づいていったのです。ですがイグアナの20倍の大きさを持った歯がすぐに大型爬虫類のものであると認められる事はありませんでした。
研究を続ける中で聖職者であり地質学、化石の研究者でもあるウィリアム・バックランドと出会います。 彼はマンテルと協力し肉食の恐竜、アロサウルスを学会に研究結果として発表しましたが、 聖書の中にある「神は全ての生き物に食料として植物を与えた」この一文によって大型の肉食爬虫類は太古に存在していなかったとされてしまいました。
マンテルはこの問題を解決するために草食のトカゲを探します。
南アフリカに生息するイグアナ(草食生物)を見つけたマンテルは、自分の化石の中から歯と共に脊椎を復元し、発表された大型草食恐竜イグアノドンが現代に蘇ったのです。
日本でも進む恐竜の研究
1982年、発見された化石を元に福井県からは沢山の新種が発見されています。
国内外を含め、恐竜発見の歴史は始まったばかり。近年では研究に使用される技術の発展も目覚しく、これからも新しい結果が次々ともたらされる事になるでしょう。
生物が化石になるまでにかかる時間は?
「生物が化石になるまでにかかる時間は?」と聞かれたら、「少なくとも1万年以上」と答えましょう。
5万年前に死んだマンモスの骨が発見された場合は、それは紛れもなく、化石です。
しかし、1千年前の人骨が発見された場合は、化石とは言いません。
化石とふつうの骨の違いは?
それは、その生物が死んだタイミングが人類の有史以前なのか、それとも、それ以降なのか?ということ。
※ 有史とは、文字で書かれた歴史のことで、始まりは、およそ1万年ほど前と考えることができます。
したがって、1万年以上前の生物の遺物であれば、化石ということができます。
石である必要はありません。1万年以上前のマンモスの肉が発見されれば、それも化石です。
では、一つ練習問題を出しましょう。
エジプトのピラミッドから見つかった人骨は化石ですか?
正解はNO。化石ではありません。エジプト文明はまさに有史そのものですから。
では、ピラミッドの近くにある3万年前の地層から見つかった貝は化石ですか?
正解はYES。有史以前に死んだ貝が見つかれば、それは化石です。
まとめ
生物が化石になるまでに掛かる時間は、少なくとも1万年。
人類の歴史(およそ1万年前)より古ければ、化石と定義付けられるから。
« 古生代より古い時代の地球とは?(先カンブリア時代) | トップページ | 中国で最古の巨大恐竜を新発見、進化や超大陸の新説浮上 »
« 古生代より古い時代の地球とは?(先カンブリア時代) | トップページ | 中国で最古の巨大恐竜を新発見、進化や超大陸の新説浮上 »
コメント