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2019年12月20日 (金)

外骨格と内骨格の分化と逆境進化1

エディアカラ生物群はさまざまな進化を遂げたが、もとをたどればクラゲやイソギンチャクのような腔腸動物である。それが、タコ等の軟体動物、エビ、カニ、昆虫といった外骨格を持った動物、そして体の中心部に内骨格を持つ動物に、と3方向に枝分かれしていく。私たち脊椎動物は、内骨格を持つ動物の進化形である。

外骨格と内骨格の分化がどのようにして起こったのか?

腸は体の表面(皮膚)が内側に潜り込んで出来たものだ。だからもともと腸の入り口は1ケ所で、口と肛門は1つの器官であった。実際、クラゲもイソギンチャクも口からエサを食べて、消化したら食べかすを口から排出する。しかしこれでは、食べ終わって排泄するまで、目の前にエサがいても食べることができない。

そこで、内側の腸を口の反対側迄貫通させて、穴を2つにする進化が起こった。その際に、もともとあった穴を口にして、新しい穴を肛門にした動物(旧口動物)と、もともとあった穴を肛門にして、新たな穴を口にしたの動物(新口動物)とに分かれた。

そしてこの旧口動物から軟体動物が進化し、さらに外骨格を持つ動物に進化していった。他方、新口動物は内骨格を発達させて脊索動物そして脊椎動物と、内骨格を持った動物へと進化していく。(確かにタコは足の間、お尻から食べている・・・)

(以上、稲垣栄洋著「敗者の生命史38億年」からの要約)

しかし外骨格を作った動物は、大きくなるには脱皮するしかなく、大型化しにくい。他方、内骨格は、その先端を伸ばしていけばいいのだから成長が容易であり、大型化していった。口が先か、お尻が先かという小さな違いが、その後の進化を大きく分けていったのだから進化というのは不思議なものだ。ではなぜ、新口動物は新しい穴を口にしたのか?次稿で検討してみたい。

 

 

 

山澤貴志

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