« 最古級の肉食恐竜を発見、完全に近い姿、ブラジル―2億3000万年前の超大陸パンゲアに生きた捕食者― | トップページ | 知られざる糖鎖とは?進化の鍵を握るのか »

2020年1月13日 (月)

新口動物の原点=サッコリタス

もともと原口を持った旧口動物がいたが、私たち脊椎動物に連なるのはこの原口とは別の新口を獲得した動物らしい。しかも原口を持ったまま新口を獲得したのではなく、原口とは別に新たに袋状の口を作ったところから新口動物は始まっているようだ。

新口動物の元祖とされる「サッコリタス」は筒状というよりは袋状といった方がよい形状から始まったようだ。

リンク

>「新口動物」と呼ばれる広義の生物分類の一つに属するサッコリタスは、これまでに発掘された化石標本の中では最古のもの。研究チームは、脊椎動物(背骨を持つ動物)、棘皮(きょくひ)動物(ヒトデやウニ)やその他の動物分類群を含む新口動物はすべて、この共通祖先から派生したと考えられるとの結論を下している。

>この袋のような生物の最も顕著な特徴は、体の残りの部分に比べて大きな口だ。口の周囲には、隆起した突起物が同心円状に並んでいる。この口から、食べかすや微生物を吸い込んで摂食していた可能性が高いという。

>一方で、興味深いことに肛門に相当するものを何も発見できなかったことから、研究チームはサッコリタスは口と同じ穴から排せつしていたと結論付けている。

>また、体の表面には、円錐状の構造体が8個あった。ここから飲み込んだ水を排出していた可能性があり、「鰓孔(さいこう、えらあな)の前駆体」と考えられるとモリス教授はAFPに説明した。

原口動物が筒状の原口を使って摂食と排泄を同時にしていたのに対して、サッコタスは、もっと大きな口を作り直すところから始まったようだ。肛門はないが、エラの前駆体を持っていたということなので、このエラをうまく使って、摂食と排泄のスピードを上げていったのではないだろうか?

その後も、脊椎動物は、腸を母体にしながら、エラを発達させたり、肺を作ったり、自在に進化を重ねていっている。

そう考えると腸は非常に万能で柔軟な器官である。おそらく内部化された外部空間であるがゆえに、腸内細菌との共生がかなり古くからあり、それ故に、腸は変異を起こしやすい場でもあったのではないだろうか?腸が生み出す半分閉じられた外部空間という性格が、ウィルスや細菌との共進化の源泉となり、後の生物進化を多様ならしめたのではないだろうか。

 

山澤貴志

« 最古級の肉食恐竜を発見、完全に近い姿、ブラジル―2億3000万年前の超大陸パンゲアに生きた捕食者― | トップページ | 知られざる糖鎖とは?進化の鍵を握るのか »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 最古級の肉食恐竜を発見、完全に近い姿、ブラジル―2億3000万年前の超大陸パンゲアに生きた捕食者― | トップページ | 知られざる糖鎖とは?進化の鍵を握るのか »

Ranking

  • にほんブログ村 科学ブログ 生物学・生物科学へ お勧めサイトランキングへ
2020年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

カウンター

最近のトラックバック

無料ブログはココログ