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2020年10月27日 (火)

代々木忠(AV監督、映画監督、映画プロデューサー)の追求~夏の疲れに~


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 このブログも夏休みをいただいていたが、今年は本当に暑かった。まもなく9月になろうとしているけれど、ここに来て、夏の疲れがドッと出ている人も多いのではないだろうか。


 疲れといえば、「累積疲労」という病名があるのを最近知った。ひょっとしたら当てはまる人もいるかもしれないので、読売新聞(2015年8月9日付と16日付)に掲載された記事の一部を紹介しよう。


 〈厚生労働省の調査によると、働く人の7割以上がふだんの仕事で疲れているという。疲労は、痛み、発熱と並んで、体から発せられる重大な警告。体の限界に近付いているサインだが、見逃されることが少なくない〉


 〈「人間は意外とタフなので、疲れが続いても、すぐに倒れたり、病気にはならない。疲労は時間がたてば消える、と誤解している人が多い。借金に例えると、何年かにわたってたまった疲労は、蓄積した借金となって、“自己破産”することになる。体の健全経営のため、疲労は早めに解消して、ためないようにしなければなりません」。「累積疲労」という言葉を生み出した東京都渋谷区の「エビス心療内科」院長、堀史朗さんはこう説明する〉


 〈疲労がたまってくると、血管の9割を占める毛細血管と、リンパ管がつまりやすくなる。また、体の細胞を修復する成長ホルモンの分泌が減って、死んだままの細胞がたまっていく。こうして、体のだるさを感じるようになる。さらに、胃腸が弱り、栄養素が消化・吸収できなくなる。特に、ビタミンや微量の重要な栄養素が吸収できず、消化や運動などの生命活動の中心でもある酵素の活性も落ちる。ますます、毛細血管がつまりやすくなる。こうした中で、脳の毛細血管がしだいにつまっていくと、理性をつかさどる大脳の前頭前野の働きがゆっくりと衰え、神経回路網もだんだん荒廃していく〉


 〈「つまった末梢(まっしょう)の細い血管が体内、特に脳に増えていくのが、累積疲労の要因だったのです」と堀さん。治療は、患者の毛細血管をひろげたり、修復したりして、末梢循環を改善することを重視している〉


 どうだろうか。疲れというと生きるうえでのつきものというか、ほどよい疲れは人生の充足感にすらつながっていそうに思えるが、タカをくくって放っておくとシャレにならないというわけである。


 ちなみに、ちょっとしたことでイライラしたり、怒りがうまく抑えられないというのも、「累積疲労」の初期症状。進行すれば、うつやパニック障害といった心の病も引き起こすし、ひいては過労死に至ることもあるという。


 僕自身ふり返ってみても、うつになる前は休む間もなく仕事に追われて、睡眠不足が続いていたから、体は累積債務で自己破産に至ったんだなぁと思う。


 平日、仕事などで寝不足が溜まっている人は、週末なるべく長い時間寝ることを堀先生はすすめている。睡眠とはたんに体を休めるだけではなく、細胞を修復し、疲れをとる成長ホルモンが分泌される大切な時間でもあるからだ。


 先の「累積疲労」へのメカニズムを読むと、血流とリンパの流れが滞ることが事の起こりのようだ。ちなみに僕が10年通っている股関節矯正の先生も、血流とリンパの流れが健康の根幹だという。


 もちろん睡眠がいちばん重要だと思うけれど、夏の疲れを感じている人には、残暑が和らいできたら、なるべく自然に接してほしいと思う。システマティックな社会からひととき解放されて、自然のリズムに自分を合わせれば、おのずと気分も安らいでくる。気分が安らげば、気血の流れもよくなる。


 そして、深い呼吸をぜひ試みていただきたい。ふだん頭を使っていると、気が上がってしまって呼吸が浅くなったり、ときには止めていることさえあるが、深い呼吸は毛細血管を広げて、より多くの酸素を取り込む。呼吸を続けると体が温まってきて、指先までポカポカしてくるのが実感できるはずである。それは詰まった末梢の血管にまで血が巡りはじめた証でもある。末梢循環が改善されれば、脳の働きも活性化され、溜まった疲労も解消されるに違いない。



(2015年8月28日掲載)



 ここ何カ月か、僕は尿路結石を患っていた。このままだと癒着する恐れがあるということで、先月、尿道から内視鏡を入れ、石を取り除く手術を受けた。


 手術した日の夜は痛みに悩まされた。加えて、オチンチンには管が入っており、脚には血栓予防のポンプがついていて、腕には点滴の針が刺さったままだ。おまけに誤嚥を防ぐため、ベッドの背は半分起き上がっている。結局、僕は一睡もできなかった。


 そして次の日の夜も、寝るには寝たものの、熟睡というには程遠い状態で退院の朝を迎えた。退院手続きを済ませ、帰宅すると女房が僕を見てこう言った。「あら、元気そうじゃない!」。病院を出るとき、じつは僕も体が軽いと感じていたのだ。


 こんなに寝不足なのになぜだろう。半年間の自粛中、休んでいるというのに、体のダルさは日ごと増していった。そのダルさが消えている。入院の前と後とでは、今のほうが体調がいい。


 5年前、この「夏の疲れに」という話をアップしたとき、読んでくれた方から「半日断食もいいですよ」というコメントをいただいた。今回の入院では、手術の前から食べていないので、計4回食事を抜いたことになる。その断食効果が表われたのだろうか。


 もうひとつは、寝られないし、痛いしで、入院中、僕は呼吸に逃げるしかなかった。6つ吸って8つ吐く丹田呼吸を一昼夜続けた。人生でこれだけ丹田呼吸をやったのは初めてじゃないかというくらいに。


 効果があったのは、断食か? はたまた呼吸法か? おそらく両方とも効いたに違いない。

 


木戸康平 ( 23 大阪府 会社員 )

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